◆夏野菜
「旬(しゅん)」の野菜とは?
春・夏・秋・冬、それぞれにとれる野菜は違います。その季節にとれる野菜、それが「旬(しゅん)の野菜」のことです。今は、ハウス栽培によって一年中野菜はとれますが、旬の時の方が「おいしく」「栄養が高い」です。
夏と冬の野菜の違い
一般に、きゅうり・なす・トマト・すいかなどの暑い季節でとれる野菜は体を冷やし、体の余計な熱をとり、夏バテを防ぎます。逆に、冬にとれる野菜は、体を温めます。このように、自然のリズムに合わせて、その季節にとれるものを食べるのが最も健康に良いことになります。
夏の野菜は何があるの?
夏の野菜には、ピーマン・トマト・ナス・とうもろこし・かぼちゃ・オクラ・枝豆・きゅうりなどがあります。それぞれ、どんな種類があるかなど、くわしく説明しましょう。
» トマト
トマトは、生トマトや缶づめのトマト、乾燥したトマトなどいろいろな種類があります。
それぞれ料理の方法によって使い分けます。スーパーの野菜売り場では「桃太郎」というトマトが多く売られています。
» ナス
ナスには、大きさによって「卵形ナス」「長ナス」「丸ナス」「米ナス」「小ナス」に分かれます。味はそれほど違いません。
ナスは油を吸いやすい野菜ですので、炒め物、揚げ物の料理にいいです。他に漬物などにも使えます。
» ピーマン
赤・緑・黄の3色があります。スーパーでは緑色のピーマンが多く売られています。
赤いピーマンは緑色のピーマンを熟させたものです。黄色のピーマンは別の種類になります。最近では「パプリカ」という大きい形のピーマンも出回っています。
» かぼちゃ
大きく分けると、「西洋かぼちゃ」「日本かぼちゃ」「ぺポかぼちゃ」があります。
「西洋かぼちゃ」は皮がツルっとしていて甘みが強いです。「日本かぼちゃ」は、皮がゴツゴツしています。
「ペポかぼちゃ」にはズッキーニがありますが、ほとんどが食用ではなく、観賞用です。
» とうもろこし
野菜用に作ったのを「スイートコーン」と呼びます。その他、ポップコーン用や穀物用に作ったものがあります。
「ヤングコーン」という小さいコーンがありますが、それは、スイートコーンを若いうちに収穫したものです。「ベビーコーン」とも言います。
» おくら
原産地はアフリカで、日本では高知県や沖縄県で多く作られています。
ネバネバする野菜ですが、これは胃の調子を整えるのにいい働きをします。食べにくい人は、スープにして食べるといいです。
» 枝豆
枝豆は大豆を若い時に収穫したものです。ひとさやに、3粒が普通で、1粒や2粒のものは品質が落ちるとされています。
宮城県では「ずんだ」(山形県では「じんだん」と呼ばれる)という、和菓子のあんの様なものがありますが、これは枝豆を茹でて、その豆をつぶし、砂糖を混ぜて作られます。
» きゅうり
世界では400種類以上もあるといわれています。大きく分けると「白いぼ系」と「黒いぼ系」に分かれます。
日本で作られているのは、細長い形の「白いぼ系」です。サラダ・炒め物・漬物など、いろいろな料理に使えます。