◆お米

お米はいつから食べられるようになったの?
日本で米が作られはじめたのは、今から2000年くらい前の弥生時代。たくさんの人が食べるようになったのは、江戸時代からです。日本もふくむアジアの国では、米は大切な食べものなのです。

お米の種類は何があるの?
米の種類は3種類に分けることができます。
 ・うるち米・・・私たちが、ふだん食べている米です。ねばりがすく少なく、食べやすい。
 ・もち米・・・・もちやおこわにして食べます。うるち米より、ねばりがあります。
 ・輸入米・・・エスニック料理に使われます。ねばりがとても少なく、そのまま食べてもおいしくない。

もみがらをとって食べやすくすることをせい米といいます。せい米のやりかた方によって、米は3種類に分けられます。
 ・げん米・・・・・もみがらをのぞいた米。米の色はうすい茶色。かむと少し固く、味は悪いが、栄養がよい。
 ・はいが米・・・もみがらとぬかそうをのぞいた米。はいがを残している。
          食べる時、ごはんのつぶに小さな黒い点(はいがの部分)がある。
 ・せいはく米・・一番多く食べられる種類。もみがら、ぬかそう、はいがをのぞいた米。
          食べやすいが、げん米やはいが米にくらべると栄養が少ない。

お米の栄養
米には「炭水化物」という、体を動かすためのエネルギーがたくさん含まれています。また、筋肉や血をつくる「たんぱく質」も含まれています。このように、米は人間にとって大切な食べものなのです。

*** ご飯の大変身 ***
ご飯を冷蔵庫に入れておくと、たきたてのご飯と違って、ポロポロしています。そして、食べても固くておいしくないです。これは、食べられるデンプン(アルファデンプン)から、食べられないデンプン(ベータ-デンプン)に変化したからです。食べられるようにもどすには、蒸したり、炒めたりして、熱を加えるようにします。ただ、冷たいから温めるということではありません。

*** ご飯は健康のもと ***
日本人は、お米を2000年間も食べてきました。ですから、日本人の体の形もご飯中心の食事に適したものになっていました。そのせいか、ヨーロッパやアメリカの人たちに比べると、日本人は小腸が長くなっています。また、日本人はたくさんの食べ物の中で、お米を一番多く食べていましたので、油っこいおかずや、たんぱく質のおかずを取りすぎることはありませんでした。
だから、パンを少なくして、おかずをいっぱい食べるアメリカやヨーロッパの人たちに比べて、ものすごく太った人も少ないし、太ることが原因の病気もそれほど多くなく、寿命も長かったのです。このように、日本人の食事は、ご飯とおかずのバランスが、ちょうどよくとれていました。

しかし、最近は日本もアメリカやヨーロッパのような食事に近くなってきています。
お米は、日本人の健康にとってなくてはならないものです。しっかり食べて、健康な体をつくりましょう。