◆包丁について
包丁はどこからきたの?
包丁は平安時代より前に、中国から伝わってきました。もとは、中国の料理名人の名前であったものが、料理人の名前になり、それから料理道具の呼びな名になりました。
包丁が伝わる前の弥生時代には、石で食べ物を切っていました。鎌倉時代には、日本刀のような小刀でした。でも、庶民の間では山刀が使われていました。山の木の枝を落とすのも、家畜を殺して切るのも、野菜を切るのも、全て山刀でした。
包丁の種類
大きく分けて、包丁には両側からうすくしてあるもの(両刃)と片側だけうすくしたもの(片刃)があります。切るものによって、使い方が違います。みなさんがいつも使っている包丁は、幅が厚い両刃の包丁です。野菜などいろいろな物に使えます。でも、さしみを切る場合は、幅がうすい片刃の包丁を使います。
包丁の使い方
» 包丁の持ち方
ほうちょうの「え」(持つところ)を、きき手でしっかりとにぎります。ひとさし指を出したやり方でもいいです。
» 材料のおさえ方
きき手とは逆の指先で材料をおさえます。このとき、指の関節をまげます。そこに、包丁の刃の面があたるようにします。
親指は内側へ折っておきます。
» 切る時の姿勢
切る時は、まな板の正面より少しななめに体を向けます。(右ききの人は右、左ききの人は左の方向)
» 切り方の種類 (切る野菜)
せん切り (キャベツ)
輪切り (きゅうり)
小口切り (ねぎ)
くし切り (トマト)
いちょう切り (にんじん)
包丁を使う時の注意
» かたいものを切らない
カチカチの冷凍食品や鳥の骨などは、普通の包丁では切らないようにしましょう。刃の先がかけてしまいます。
かたい骨などを切る時は、出刃包丁を使います。
» 塩分、酸をつけたままにしない
つけものやレモンなどを切ったら、すぐに水で洗います。そのままにしておくと、刃の部分がさびてしまいます。
» 肉と野菜を切る時は、一度洗ってから使う
肉を切ってからすぐに野菜などを切らないようにしましょう。すぐに使うと、野菜に肉の臭みがついてしまいます。
一度洗ってから使います。チーズなども同じです。
» 包丁を人に渡す時
刃を自分の方に向け、「え」(持つ部分)を相手に向けて渡します。