◆牛乳
牛乳を出すのは、お母さん牛だけ
牛乳は、字の通り、「牛の乳」です。人間と同じようにオスの牛から出てくるのではなく、メスの牛で赤ちゃんを産んだお母さん牛だけが牛乳を出します。牛は3歳で大人です。3歳になると、1年に1回ずつ子供を産ませて、ずっと牛乳を出すようにしています。でも、7〜8歳ぐらいになって、牛乳が出なくなったりすると、牛肉にされてしまいます。
牛はどれくらいの牛乳を出すの?
牛は、1年間に1頭あたり平均5600リットルもの牛乳を出します。これは、1日に牛乳パック15本分の分量になります。牛乳を取るためにかう牛を「乳牛」と言います。世界中で一番多くかわれるのは、「ホルスタイン種」という牛で、牧場や写真でよく見る、白と黒のまだら模様の牛のことです。
もう1つ代表的な牛は、「ジャージー種」という牛です。牛乳の量は少ないのですが、脂肪分が多いので、バターをとるのに適しています。そして、「ホルスタイン種」より少し小さいです。
牛乳にはカルシウムがたくさん入っている
牛乳には「カルシウム」という栄養が沢山入っています。「カルシウム」とは、骨や歯を作る大事な栄養です。子供の時からしっかりととっておかないと、大人になってから「こつそしょうしょう」という骨の病気になってしまい、手や足が骨折しやすくなします。牛乳ビン1本(200cc)で1日に必要なカルシウムの1/3がとれます。なるべく毎日飲むようにししょう。
3.5牛乳って、何のこと?
よく、牛乳パックに3.5とか3.6とかの数字が大きく書かれています。この数字は何の意味か知っていますか?この数字は、牛乳の中にふくまれている脂肪の量の意味を表しています。
「3.5」というのは、この牛乳の中に3.5%の脂肪が入っているという意味です。
「濃厚牛乳」とか、3.8牛乳というのは、普通の牛乳に脂肪分をたしたものです。
反対に「低脂肪牛乳」というのは、脂肪分を減らしたものです。
こうして、中身を調整しているものは「牛乳」と区別して「加工乳」と呼ばれています。「成分無調整牛乳」と書いているのは、牛の乳を殺菌しただけです。
牛乳の保存
牛乳は、肉や魚と同じようにくさりやすいので、製造年月日(作られた日のこと)を確かめてできるだけ新しいものを買うようにしましょう。牛乳は、使い終わったら冷蔵庫の中に入れておきます。でも、他の食品のにおいを吸いやすいので、ふたはきちんと閉じるようにしておきましょう。