◆ケーキ
スポンジケーキの歴史
スポンジケーキとは、「スポンジ」のように焼きあげた菓子という意味です。15〜16世紀にかけて生まれ、17世紀になるとフランスの王室を中心にお祝いの時のデザートとして作られました。
どうしてふくらむの?
ケーキをフワッとふくらませるには、卵やベーキングパウダーを使います。
卵を泡立てることによって、空気をたくさんふくんだ泡ができ、それがオーブンの熱によって大きくなり、生地がふくらみます。ベーキングパウダーも卵と同じような役目をします。
卵はなぜ泡立つの?
卵白にふくまれている「たんぱく質」は、もともと強いねばりをもっていて、強くかき混ぜると、細かい泡になります。空気にふれた卵白は、性質が変り、固く泡立つようになります。また、さとうを入れて泡立てると、泡がこわれにくくなります。
泡立てる方法
卵を泡立てる方法は2つあります。1つは、卵黄と卵白を分けて、卵白だけを泡立て、後で卵黄と混ぜる方法です。(これを「別立て法」と言います)
もう1つの方法は、卵黄と卵白に分けないで卵全部を一度に泡立てる方法です。(これを「共立て法」と言います)この場合は、ボールの下にぬるま湯をあてながら泡立てるといいです。
上手に泡立てるには
卵白を泡立てる時、ボールの中に水や油がついていると、泡立ちにくくなります。これは、卵の中の泡立つ性質が変るからです。ですから、ボールに卵白を入れる前に、必ず確認しましょう。また、さとうを入れる時は、少しずつ入れるようにして下さい。一度に入れると泡がしずんでしまいます。
どうして切るように混ぜるの?
小麦粉を混ぜすぎると、「グルテン」というのができ、ねばりっぽくなります。
ケーキの場合、混ぜすぎてねばりっこくなると、歯ざわりが固い、つぶれたようなケーキになってしまいます。ですから、ふんわりとしたケーキを作るには、ねばりがでないように、さっくりと生地を切るように混ぜて下さい。