◆バター

バターはどうやって作るの?
バターは、牛乳の脂肪分(生クリーム)を分解して固めたものです。
昔の人が作っていた方法で説明しますと、最初に牛乳の上にうかんでいる生クリームをすくって、皮の袋に入れます。それを木の枝につるして、のんびりゆすったり、棒でたたいたりして、生クリームから脂肪を分解させます。そうするとバターができるのです。今は機械で分解させますが、脂肪を取り出して固めるという考えは今も昔も変っていません。遊牧民族は今でもこの方法で作っています。

昔は薬や化粧品だった
紀元前3000年の時、すでにバターが作られていました。古代ローマの時代ではぬり薬として使われていました。また、アラビアの女の人たちは化粧品として使っていました。食事として食べた人は、ほんの一部の上流階級の人たちだけだったようです。たくさん作られるようになったのは、近世からです。

マーガリンとバターのちがい
マーガリンができたのは、今から130年くらい前です。フランスのナポレオン三世の時代、バターが不足していました。そこで、牛の脂肪に牛乳を混ぜて固めたものをバターの代りとして作られるようになりました。これが、マーガリンのはじまりです。でも、昔は牛乳で作られていましたが、今は植物の油(大豆油やコーン油)を原料にして作られています。

手作りバターを作ってみよう
材料:生クリーム(純乳脂肪)200cc  塩 少々
作り方
@生クリームをボールにあけ、氷水を入れたボールにうかべながら泡立てる。
 角が立ち、白い生クリームが黄色っぽくなってきます。
Aさらにかき混ぜると、白い水が出て、黄色い固まりが出てきます。これは、脂肪分が分かれてバターになったものです。
Bもう少しかき混ぜると、さらに水分が多くなり、黄色の固まりが大きくなってきます。
C白いバターミルクをしぼり出します。バターを別のボールに入れて、その中に塩を入れて混ぜる。
 (この時、塩を入れないと無塩バターになります)

これでバターのできあがりです。保存しておく時は、塩を入れる前に水で洗い、冷蔵庫の中に入れておきます。